治癒

喜びも悲しみも誰かと共有することが出来る。
今はボタンひとつ押すだけで何でも共有しようと可視化する私たち。
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でも傷は誰とも共有することは出来ない。
寧ろしようとも思わない。
私の傷は私だけのものだから、傷は誰にも触れられたくない。

放っておいていて欲しい。そうしてくれれば勝手に自分で弱くも強くもなるのだから。
私たちは遥か昔から自分で自分を癒していく術を遺伝子の中に持っているように思う。

癒し方は遺伝子と一緒で千差万別。自分で選択することが重要なのだ。誰かが兎や角、口にする筋合いはない。

今日も今日とて私たちは可視化した世界に安寧を求める。
けど、そこに私はいない。
ボタンひとつでは表せない傷があるから。