ギリギリ歯ぎしりレッツフライ♪

今晩は、診断メーカーに1026歳で死ぬと診断された凄く長生きな椿です。

映画『地獄でなぜ悪い』を観てきました。園子温作品、初体験です。
あらすじの説明は面倒くさいのでGoogle先生に聞いてください。
Twitterでもつぶやきましたが題名に偽りなし、とんでもない地獄絵図でした(誉め言葉)
PG-12とも書いてありましたし多少覚悟していたつもりでしたが、グロい所はグロかったです。二階堂ふみちゃんの「お別れのキスよ」のシーンとか。
でも結構笑えるシーンもあったので楽しめました。
今まで見てきた映画の中で一番狂気に満ちたクレイジーな映画でした。見終わった後のアドレナリンがスゴくて暫く家に帰れませんでした。
星野源が演じたコージは今まで見てきた巻き込まれ青年の中で一番悲惨でしたが何か彼自身がアドレナリン全開になっているからか可笑しかったです。そのコージを巻き込んだ二階堂ふみちゃん演じるミツコは魔性の女とコージに対する母性的な女性の狭間を見た気がして末恐ろしい女優さんだなと偉そうに感じていました。國村さんは渋くて格好よかったです。國村さんと二階堂ふみちゃんのアクションが非常に格好よかったです。堤真一のアクションも良かったと言えば良かったのですが、彼は変顔のインパクトがデカ過ぎて勿体無かったです。
そして、それら全てを持って行ってしまった長谷川博己演じる平田がとても強烈でした。平田はよくあるダメ男で映画マニアなのですが、ヤクザがうじゃうじゃいる作中で誰よりも狂っていた。そういった姿を晒け出していったように思います。長谷川博己って何か女性に振り回されたり修羅場になったりする優柔不断なイメージがあると思うのですが、基本的にどの役でも頭の回転が速い所は共通してあるように思います(『鈴木先生』や『八重の桜』とか)
やっているとは思うけどシェイクスピアとか長い台詞の古典的な作品とかやったら映えそうです。今回の平田は頭の回転が速いという共通のイメージを維持しつつ、全体を引っ掻き回した狂気に満ちた姿が新しかったので今後は女に振り回されるだけでなく、男女構わず振り回す役とかも演じて欲しいです…何かほとんどの長谷川博己語りになってしまった上にドン引きされかねないorz

最後に星野源が歌う主題歌『地獄でなぜ悪い』も良かったです。明るい曲調とは正反対に歌詞がヘビーな所とか。
帰りにCDを見てみたら低価格だったので思わず購入してしまいました。


このパッケージを見る度に私は星野源の頭がパッカーンとされたことを思い出すのか…。