散歩するdunkirk:ダンケルク篇

どうも、椿でございます。
前回の続きでごわす。

鑑賞した映画『ダンケルク』の感想です。凄かったです。嵌まりようがヤバいです。
Twitterダンケルクの沼から抜け出せない方々のツイートを見て浸っている毎日を送っています。ダンケルクを観て以来、余韻に浸りたいあまり他の映画を観に行けない状況に陥ってます。(約束をしていたので岡田准一主演の『関ヶ原』は観に行きましたが。平岳大東出昌大が素敵でした。)

 

 

The Making of Dunkirk

The Making of Dunkirk

 

 

  • あらすじ
    フランス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミーとその仲間ら、若き兵士たち。
    一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。民間の船長は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。英空軍のパイロットも、数において形勢不利ながら、出撃。こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。勇気ある人々の作戦の行方は⁈( 映画『ダンケルク』オフィシャルサイト )
  •  ダンケルク
    戦争映画のようで戦争映画じゃない。言いたくなるけどね戦争映画って。でも違う。
    観た直後は、戦争映画という認識でいました。それは、死を直前にした人間たちの根本的な姿を観た気になっていたから。でも、その考えは映画のパンフレットや他のダンケルクの民たちのご意見を読んで随分と改めたところでもあります。
    「生きたい」
    「生きて故郷に帰りたい」
    「故郷へ帰すんだ」
    そういう人たちが集まった映画だと思っています。
  • 陸で抗った少年たち
    本垢にも書いたのですが、トミーとギブソンにはアレックスが必要不可欠なんだと思っています。アレックスがいなかったら多分トミーはギブソンの正体を知ることは無かったと考えています。トミーとギブソンのふたりだけなら、お互いそこまで深く知ろうとはしなかっただろうなと。知らなくても構わないと思っていそう。そんな感じがする。
    アレックスは良い意味で、あの時代の現代っ子なのだよ。追い込まれると他者を疑うし、周りの目を気にしたり、誘惑に弱かったりする。
    商船から逃げる時にギブソンに声をかけたりする側面もある。アレックスは現代っ子
    多分、ダンケルク以降のトミーとアレックスはあのまま別れて会わないだろうと思っています。ギブソンが生きていたら違ったかもしれないけど。
    個人的には、ふたりとも戦死しただろうなと思っています。特にトミーはダンケルク以降、生き残ろうとする気力を無くしている気がします。
    でも、もしあの後ふたりが戦死しない世界線があったとしたら、ダンケルクから10年20年くらい経った頃に再会して欲しいと思っています。そんでもって、トミーの容貌が全く変わってなかったら素晴らしい。トミーの時間はダンケルクに置き去りになっている感じ。ギブソンの呪い、みたいな。そんなことを妄想していました。
  • 素晴らしき若手俳優たち
    ダンケルク若手組で『俺たちは天使だ!』をやって欲しい。あんな無茶苦茶でハッピーな世界に行って欲しい気持ちになりました。
    トミーはあまり多くを語れない。でも愛おしい。幸せになって欲しい男だよ。
    彼のラストカットが忘れられない。あの表情が全てだし、あの表情が出来る人だったからフィン・ホワイトヘッド氏はノーラン監督に見出されたんだろうな。
    トミーの運命の男その1ギブソン。作中で報われて欲しかった男ギブソン。今思うと彼は陸組の3人の中で1番生き残りたいという気持ちが強かったんだろうなと思われる男ギブソン。そして基本的に無口なギブソン。私は劇中でアレックスが指摘するまで気がつきませんでした。
    彼はあるひとつを除くと、常に誰かを救う行動を選ぶ人。生来のお人好しっぷりが分かる感じがします。あと目力が強い。トミーも目力が強いからふたりが見つめ合うと時間が止まる。物理的に“見つめ合うと素直にお喋りできない”トミーとギブソン。でも、それで良いんだ彼らは。フィン氏とアナイリン・バーナード氏は目力強い系男子として頑張って欲しいです。アナイリン氏、目力強い上に童顔なんですよね。信じられるかい? あれで三十路過ぎで妻帯者なんだぜ…。
    ところでアナイリン氏の次回作モーツァルトみたいなんですけど場面写真がお耽美過ぎて直視できない。お耽美過ぎる。
    トミーの運命の男その2アレックス。最早何様なのか自分でも分からないのですが、ハリー・スタイルズに一抹の不安を抱いておりましたが、そんなもんは杞憂でした。素晴らしかったです。現代っ子の役が似合ってました。現代っ子と言っても今時の若者ということではなく、第二次世界大戦の頃の若者たちってきっと彼みたいだっただろうなと思わせる感じがありました。ハリー・スタイルズは今後素晴らしい俳優になって行くんだろうなと期待値が上がりました。個人的にOne Directionで好きな曲は「Story Of My Life」が好きです。PVも込み込みで好きです。
    赤いフィッシャーマンセーターが忘れられないピーター
    ピーターのあの瞳は老若男女を惑わす瞳だけど周りにいたのがキリアン・マーフィー氏とかジャック・ロウデン氏とかだったから良かったね。フィン氏にも言えることだけどトム・グリン・カーニー氏には絶世の美女なお姉ちゃんと秘密を共有する映画をやっていただきたい…! 私が石油王だったら、そんな映画を創って貰いたい。
    作中での活躍を見ていて思ったのは、多分学校では優秀な生徒で人気者なんだろうなということ。そんでもってタイプが異なりそうなジョージと仲良しでもいられる男の子。ふたりの日常が見たかった…! 
    作中で報われて欲しかった男をギブソンと二分する男ジョーフェアアイル柄のニットベストが忘れられないジョージ。明るい姿と劣等感を抱いている二面性が良くて、バリー・コーガンが演じるジョージがもっと観たかった。なので、そこらへんはノーラン監督を恨んでいます。
    Afternoonお兄さんと話題のコリンズだよ。演じているのはジャック・ロウデン氏。同い年! ちょっと絶望した。
    スピットファイヤに乗っている時は最年少っぽさが際立っていましたが、ムーンストーン号に移動した途端お兄さんっぷりを発揮する憎めない男です。今1番「惚れてまうやろぉ!」が似合う男コリンズです。
    どうでもいいことですが、ADDICTIONというブランドのAfternoonという名のネイルを買いましたので、先日私もAfternoonお兄さんガールズの仲間入りをしたことになりました。ガールズなんて歳じゃないけど。これで私の爪はコリンズ色です。
  • 素晴らしき名優たち
    ケネス・ブラナー氏演じるボルトン海軍中佐が素敵でした。渋くて冷静な視野を持つ素敵な紳士でした。あんなに渋くて格好いい人がギルデロイ・ロックハートだったなんて…! と後で知って愕然としました。俳優さんって凄いですね。次回作の『オリエント急行殺人事件』でポアロ役を演ずるそうですが、正直イメージ違いで観る気は無かったんですが今は観ようか悩んでいます。
    謎の英国兵を演じたのはキリアン・マーフィー氏。彼の存在で時間軸が明確になる重要なキャラクター。最初はとんだお騒がせ野郎なのかと思っていましたが、今はそんなことを思った自分を恥じています。申し訳ない気持ちです。
    ノーラン監督の『インセプション』こちらのキリアン氏も滅茶苦茶尊いので観て欲しい。出来ることならキリアン氏の隣に座るトム・ハーディー氏になりたい。麗しのキリアン氏には、今からでも遅くないのでファンタスティックビーストの世界に迷い込んで欲しい。正直迷い込んで欲しいのはハリポタの世界だけど。
    あと重要なことは、この映画を観たら大抵の奴は英国空軍のファリアを演ずるトム・ハーディー氏に惚れちまうということです。滅茶苦茶格好良かった…恋に落ちざるを得ない。語彙力がどんどん低下していく。
    恋に落ちたので、蔦屋で色々とトム・ハーディー氏出演作のDVDを借りました。『ダンケルク』の監督でもあるクリストファー・ノーラン監督のダークナイト全部観たのですが、トム・ハーディー氏がとんだ純愛野郎でした。あと、噂どおり顔の半分がマスクで隠されてました。監督の伝統芸の趣きがありました。語彙力の殆どが死んでいる。
    あと『ダークナイト』を観た時に思ったのは、「犯罪者が乗る船と罪なき一般人の船。互いの船に片方を爆破するスイッチがある。どちらかを押せばどちらかが助かる。さぁ、どうする?」という場面。このシーンを観た時、ノーラン監督は人間の中にあるであろう“絶対的な良心”を信じているんだろうなと思いました。(それと同時にジョーカーのような絶対的な悪もあると思っているんだろうな)
    “絶対的な良心”はダンケルクの中にも息づいていたように感じています。

ざくざくっと思うまゝに書いたので、「意味分かんねぇよ!」と怒られそうだけど。ダンケルクは嵌ったが最後、後は沈むだけだ! 観る際は気をつけてください!
あと、観る時は少し甘く温かいミルクティーを飲みましょう! そして観終わった後はダンケルク飯が食べたくなるので、食パンとアオハタの苺ジャムと紅茶と紅茶を淹れる琺瑯のコップを用意しておきましょう!

それでは、失礼します!