ひとり映画祭 Part2

どうも、椿でございます。 

 
久々に映画を2本観てきましたので鑑賞記を。
詳しいあらすじはGoogle先生に聞いてください。

 

まず最初に『ホットロード
ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版)

ホットロード 1 (集英社文庫―コミック版)

 

 

隣の席のギャルが気になって、集中出来なかったのが残念でした。
原作をちゃんと読んでないから断言は出来ませんが、単純なラブストーリーでは無いと思いました。
和希と母が本当の意味で親子になっていく姿や、和希と春山が依存し合うのではなく互いが独立した人間ということを認め合って生きて行く為の過程が描かれている気がします。
和希の14歳特有のアイデンティティの欠落している具合や春山との出会いを経て欠落していた穴を埋めていくまでの過程が痛々しかったです。すり替えていた記憶とか、母親に対する苛立ちや孤独だからこそ春山や友人のえりといった他人に依存してしまう所とか。
その点を能年さんが繊細且つ丁寧に演じている印象でした。非行に走って万引きしたり暴走族とつるむけど不良になりきれないボンヤリとした雰囲気も合っていて、代表作の『あまちゃん』ともバラエティ番組で見る素と思われる姿とも違っていたと感じました。春山を睨みつける表情が印象的で、能年さんには今後もっとドス黒い役を演じて欲しいと思いました。役者としての他の表情が見てみたいと思わせる人だと再確認。
春山、格好良かったです。和希が母に本心を吐露するシーンで和希母に、
「こいつのことが嫌いなら、俺が貰ってちゃうよ」
と放つ台詞が好き。自分が言うことで和希母がどんな風に反応するのか分かっているかの様な俯瞰で物事が見られている感じが素敵。
和希よりは大人なんだけど、自分の中の衝動というか暴力的な感情を制御出来ない。そんな彼が和希によって変わっていく。作中で段々と格好良さが増していた様に思います。
映画であれだけ格好いいなら原作はどれほど格好いいのか考えちゃう。買っちゃおうかな、原作。
不良映画ってそんなに好きじゃないけど、この映画はまた観たいです。
 
 
Maleficent

Maleficent

 

 

私は基となったアニメーション『眠れる森の美女』が大好きなので、不安を半分抱えながら鑑賞したのですが、基の物語から独立した物語としてはとても面白かったです。以前Twitterで、この映画のマレフィセントとオーロラ姫の関係が「ドラゴンボールのピッコロと悟飯」に似ていると呟いていた方がいたのですが、まさにその通りでした。
アンジェリーナ・ジョリーが凄かったです。運命の人への愛憎、憎しみを埋めていく母性の芽生える瞬間、それぞれの表情が印象的でこの役はあの人にしか出来ないと思わせる圧倒的な存在感がありました。幼少のオーロラ姫役がアンジェリーナ・ジョリーの実の娘なのですが爆裂可愛かったです。
カラスが良い奴すぎて泣く。
オーロラ姫も可愛くて満足でしたが、フィリップ王子は活躍が少ない上に正直優男過ぎて物足りなかったです。主はマレフィセントとオーロラ姫だから活躍出来ないのはしょうがないとは思うけれども、イメージ的には、若かりし頃の草刈正雄氏みたいな感じが良かったです。(若かりし頃の草刈正雄氏は本当に格好いいのでGoogle先生で画像を検索するなり、映画『病院坂の首縊りの家』を見て欲しいです! 私はこの方と『女王蜂』の沖雅也を観て、生まれる時代を間違えたと少し後悔しました)
あとオーロラ姫の母親としての立ち位置を完全にマレフィセントに奪われていて王妃さまが正直可哀そうでした。
あと妖精3人組が駄目駄目過ぎて笑いました。