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金田一耕助VS明智小五郎

どうも、診断メーカーに「椿静琉・・・・邪魔するやーつは指先ひとつでダウンさ。」と中二病全開な診断をされた椿です。
http://shindanmaker.com/401017

 

 

遅ればせながらドラマ『金田一耕助VS明智小五郎』を観ましたので感想を。

※原作は未読です。
※結構好き勝手書きます。

私は中学生の頃から横溝正史御大と金田一シリーズに心酔している生粋の横溝クラスタです。
金田一シリーズでベスト5を小説、映像に分けて挙げるなら、

原作:『悪魔が来りて笛を吹く』『犬神家の一族』『仮面舞踏会』『女王蜂』『本陣殺人事件』
映像:『犬神家の一族(1976年/石坂浩二)』『八つ墓村渥美清)』『悪魔が来りて笛を吹く稲垣吾郎)』『病院坂の首縊りの家石坂浩二)』『悪霊島(鹿賀丈史)』
となります。
江戸川乱歩先生の明智小五郎も『黒蜥蜴』『魔術師』『人間豹』など少々齧る程度には読んでいます。一番好きなのは『魔術師』です。

今回は金田一耕助役に山下智久さん、明智小五郎役を伊藤英明さんが演じています。中学、高校とSMAPの稲垣吾郎さんや石坂浩二さんの金田一耕助を見てきたので今回のキャスティングは少々、というよりかなり不満がありました。山下さんも伊藤さんも私個人が思い描く両名探偵のイメージと合わないのです。失礼ながらお二方とも知的なイメージから離れた印象があるので…。

上記の理由もあって録画はしたものの中々視聴する気になれなかったのですが、やっと見たので感想をマイナスとプラスな部分を箇条書きしていきます。

まずマイナス部分から、

  • お金がない設定なのに金田一さんの着物があんまりヨレヨレしていない。
  • 外套や帽子の布質が良さそうでこれじゃ無い感じがヒシヒシとしていた。
  • 山下金田一さんの話し方が現代的。
  • どもり癖があるはずなのに、どもらない。特にヒロインの初恵さんに対して積極的な金田一さん。

続いてプラスな部分、

  • ヒロインの武井咲さんの和装が綺麗。寧ろ似合いすぎて洋装に違和感を覚える(笑)
  • 愁いを帯びた女性の役が似合う。
  • 乱歩版で出番の少ない文代夫人がちょこっと登場。
  • うどん屋の値段表に“佐清”、“久保銀”、“斧琴菊”と書かれていた。

こんな所ですかね…。
以前、Twitterでも呟いたのですが横溝御大と乱歩先生はエログロ的な部分を切り取ってよく比較されがちですが、私は元々の部分は違うと思っています。横溝御大は戦後の日本の暗い部分を意識して書かれた「現実的なエログロ」だと思います。『悪魔が来りて笛を吹く』や『獄門島』等はそれらが顕著に表れているでしょう。対する乱歩先生は『虚構的エログロ』で、どこかで自分の妄想を突発的に書いた感じがしています。だから乱歩作品には『人間豹』の様なキメラ的な半獣半人がでてきたりします。
性質の違う作品の主人公たちを一つの作品に投じるとなると、やはりどちらかの作品に寄せなくてはならないのでしょう。今回の場合は幾分か横溝作品に寄せて作られた印象があります。だから明智先生が最後には活躍するものの、特有の魅力や要素が半減されてしまった感じがします。これは残念です。

でも演出やトリックは純粋に面白かったのです。どちらも入れ替わりネタはよくあるけれど、まさか店そのものが入れ替わるとは…!
機会があれば原作を読んでみようと思います。