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サロメ。

サロメ (岩波文庫)

サロメ (岩波文庫)

昨年、多部未華子主演で公演された舞台に興味を抱いて読みました。

『サロメ』はユダヤの王女サロメは預言者ヨカナーンに一目惚れするものの全く相手にされず、次第に愛が狂気と化していく話です。

戯曲に限らず物語では時々、恋する相手の体の一部を欲する、一般的な感覚が異なり狂気を感じさせる人物が登場したりします。最近では成田良悟の『デュラララ!!』の矢霧誠二という人物が該当すると思われます。(しかし彼の場合は最初から首だけの女性に一目惚れしたのでサロメと完全に一致するわけではありません)同作品には矢霧誠二とは逆に首のない女性・セルティを愛する岸谷森羅という人物もいますが、彼らやサロメには「私は貴方が完璧ではなくとも愛している」といった心情があるのかもしれない。生きていても死んでいても、この世の人じゃなくてもあなたを愛しているからあなたを独占させて欲しい。そんな考えがあるのかもと思いました。

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最後にヨカナーンとサロメの母・エロディアスの間には何かがあったのではないかと勘繰っています。嫌なこと(過去のいざこざ)を口にするから嫌悪するというのは理由としては弱いからもっと強い憎しみの理由があるのではないかと。例えば、エロディアスもサロメ同様にヨカナーンに好意を抱いたが相手にされなかったとか。